ペネトレーションテスト

なぜ日本の企業はサイバーセキュリティ対策としてペネトレーションテストを実施しないのか?

2026年9月13日 ・ 6分で読めます

なぜ日本の企業はサイバーセキュリティ対策としてペネトレーションテストを実施しないのか?

サイバー攻撃の脅威は年々巧妙化しており、企業規模を問わず、被害を受ければ財務的損失や信頼の失墜、事業継続そのものが危ぶまれる事態に陥りかねません。
しかし日本企業の多くは、実際の攻撃を想定した実践的なテストであるペネトレーションテスト(侵入テスト)の実施で、海外と比較して遅れています。本記事では、その理由と、現実的な対策としてのペネトレーションテストの重要性を解説します。

 

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サイバー攻撃の脅威は増加の一途

日本の警察庁のデータによると、サイバー攻撃を含む不審なインターネットアクセスは1日平均9,500件を超え、過去最高を記録しています。攻撃者は金銭や情報を狙い、メディア・EC・金融・製造業など価値の高いデータを扱う業界が特に標的になりやすい傾向があります。 代表的な攻撃手法は以下の通りです。

  • ランサムウェア:システムを暗号化し身代金を要求。カドカワ株式会社も被害に遭い、多額の身代金を支払ったと報告されています
  • フィッシング:信頼できる相手になりすまし機密情報を詐取。ランサムウェア感染の起点になることも
  • Broken Access Control:認証・権限制限の不備を突く不正アクセス。リモートワーク普及で増加傾向
  • サプライチェーン攻撃:ソフトウェア提供元に侵入し、利用者全体に被害を拡大(SolarWinds事例が有名)
     

中小企業も例外ではありません。
大企業への標的型攻撃とは異なり、中小企業は無作為なスキャン攻撃の対象となりやすく、被害が報道されにくいため「他人事」と感じられがちですが、リスクは常に存在します。

 

なぜ日本企業でペネトレーションテストが進まないのか

背景には、日本のデジタル化の遅れという構造的な課題があります。2019年時点で行政サービスのデジタル化率はわずか7.5%にとどまり、サイバーセキュリティ評価の実施率も55%と、米国企業(8割以上)を大きく下回っていました。 企業レベルでは、主に以下4つの障壁が実施を阻んでいます。

  • コストが高いというイメージ:専門技術を要するため高額というイメージが根強く、特に中小企業は二の足を踏みやすい
  • 専門知識・人材の不足:結果を理解し対策する専門知識、テストを実施できる人材が社内に少ない
  • 「自社は狙われない」という誤認:中小企業も無作為攻撃やサプライチェーン攻撃の標的になり得る
  • 新しい対策への抵抗:インシデントが起きていなければ不要と考えてしまう文化的傾向

このような日本の企業で見られるサイバーセキュリティ対策の現状は、あたかも孤立した進化を遂げた「ガラパゴス」のようで、世界の脅威の進化スピードについていけていないと言えます。形式的なセキュリティチェックや、古い慣習に則った対策に終始し、現実のサイバー攻撃の脅威から自社を守る上で本当に有効な対策が取られていない可能性があるのです。
サイバーセキュリティ評価の実施率を見ても、コロナ禍以前の日本企業は55%にとどまり、米国企業の8割以上と比較して低い水準でした。

 

ペネトレーションテストとは?脆弱性診断との違い

ペネトレーションテストとは、認定された専門家(ホワイトハッカー)が攻撃者の視点でシステムへの侵入を試み、潜在的な脆弱性を発見する手法です。 
混同されがちな脆弱性診断(VA)は、ツールで既知の脆弱性を網羅的に洗い出す「健康診断」的な位置づけです。一方ペネトレーションテストは、発見した脆弱性を実際にどう悪用されるかシミュレーションする「実戦訓練」に近いアプローチです。 

ペネトレーションテストには、テスト対象やシステムに関する事前の情報の有無によって、いくつかの種類があります。

  • Blackbox Test:事前情報なしで実施。外部攻撃者の視点を最も忠実に再現
  • Greybox Test:限定的な情報(低権限アカウント等)を持った状態で実施。内部犯行等を想定
  • Whitebox Test:システム構成やソースコードなど詳細情報を全て提供された状態で実施。内部の深部の脆弱性を効率的に発見


 

ペネトレーションテストを実施する4つのメリット

  1. 現実的な攻撃経路の発見:形式的なチェックでは見つからない、複数の脆弱性を組み合わせた攻撃リスクを可視化
  2. 潜在的被害の未然防止:侵入される前に問題を特定・修正できる
  3. 対策の優先順位付け:深刻度に応じてリソースを最もリスクの高い箇所から投下できる
  4. 信頼性の向上:セキュリティへの取り組み姿勢を対外的に示し、取引先からの信頼獲得につながる
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ペネトレーションテストは、攻撃による甚大な被害を防ぐための、いわば「転ばぬ先の杖」です。対策にかかるコストは決して安くはありませんが、攻撃によって被るであろう財務的な損失、事業の停止、信頼の失墜といった被害の大きさを考えれば、費用対効果の高い投資と言えるでしょう。


 

株式会社lanjutが提供できること

「重要性は分かったが、コストや社内人材の壁がある」という企業様に向けて、株式会社lanjutは現実的なソリューションを提供しています。

  • 中小企業でも導入しやすい価格:1対象あたり45万円で、妥協のない手動診断を提供

  • OSCP認定エンジニアによる完全手動診断:ツールに頼らない、実践的な視点での脆弱性発見

  • 詳細な日本語レポートと無料再テスト:修正後の再テストを1回無料で実施し、対策の確実性を担保

  • 専門知識がなくても依頼可能:ヒアリングからレポート作成、再テストまで一貫してサポート



よくある質問

Q. ペネトレーションテストと脆弱性診断は何が違いますか?
A. 脆弱性診断はツールによる網羅的なチェック、ペネトレーションテストは専門家が実際に侵入を試みる実践的な検証です。

Q. 中小企業でも本当に狙われるのですか?
A. はい。攻撃者は無作為にIPアドレスをスキャンしており、企業規模に関わらず脆弱性があれば標的になります。

Q. どのくらいの費用がかかりますか?
A. lanjutでは1対象あたり45万円から、OSCP認定エンジニアによる完全手動診断を提供しています。

 

 

まとめ

日本企業が直面するサイバー攻撃の脅威は、もはや無視できない水準です。形式的なチェックにとどまらず、実際の攻撃を想定したペネトレーションテストによって自社の真の脆弱性を把握することが、持続的な成長と信頼確保のために不可欠です。
lanjutでは、OSCP認定エンジニアによる完全手動診断を、中小企業でも導入しやすい価格でご提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。
 

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